光核反応研究

光核反応の研究では、次の3項目の研究を実施しています。

①核データの基本的なパラメータであるガンマ線強度関数を決定するための(γ, abs)断面積の高分解能測定。
②サンプル が入手できないなど中性子捕獲断面積の直接測定が困難な核種の中性子捕獲断面積予測精度を向上に資するための、逆反応である(γ, n)断面積の測定。
③(γ, abs)断面積の高精度 測定技術を適用し、高エネルギーガンマ線に対するガンマ線質量吸収係数の高精度測定技術の開発。

レーザー逆コンプトンγ線による核データ測定

レーザー逆コンプトンγ線を利用して、開発した高分解・光エネルギースペクトロメータ(HHS:High-resolution high-energy photon spectrometer)を用いた新しいNuclear Photoabsorption Spectroscopy(NPA)を提案し、ガンマ線吸収断面積の系統的な研究を実施しています。


図1 新しいNPA(Nuclear Photoabsorption Spectroscopy)の提案


図2 開発したHHS及びTwin Ge検出器

13C(γ,abs) 断面積研究


図3 13C(γ,abs)反応断面積実験配置


図4 13C(γ,abs)断面積測定結果(過去のデータとの比較)


本研究により、断面積には、これまでに観測されていたピークより幅が狭く、高いピーク のある事が解明されつつあります。

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