BGOコンプトンサプレッサーとゲルマニウム検出器を組み合わせたアンチコンプトンガンマ線分析器は、 低バックグラウンド・高分解能を達成することが出来る。 多重ガンマ線検出装置とは、これを多数組み合わせて球状に配置した装置である。 同時発生する多重ガンマ線を検出して、原子核の構造、特に高スピン状態の研究で多くの実績を収めている。 原子力機構では、タンデム・ブースター加速器研究施設に、12台のアンチコンプトンガンマ線分析器からなる多重ガンマ線検出装置("GEMINI")を設 置し た。平成14年に、γ線の検出効率を向上させるためにGEMINIの更新を行いました。現在、多重ガンマ線検出装置は、16台のアンチコンプトンサプレッ サ付きGe検出器と、3台のLOAX検出器より構成され、GEMINI-IIと呼ばれています。
タンデム・ブースター加速器研究施設
多重ガンマ線検出装置 "GEMINI-II"
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多重ガンマ線検出装置"GEMINI" (2002年まで)
位置感応型の光電子増倍管とプラスチックシンチレータを組み合わせることで、 高計数率に対応し、安価でトラブルの少ない粒子線検出器を開発しました。